制作: 2023年
ラムダプリント
世界人権宣言の起草者の一人であったエレノア・ローズヴェルトをはじめとして、女性や子供たちが、宣言の印刷された巨大なポスターを広げて読む写真が、国連のフォトデータベースには多数残っている。彼らは自分で読むというよりも、その写真を見る人に向けて宣言を広げている。私もそれに倣い、複製したポスターをもって、様々な人が集う繁華街の中の公園で広げる。

CALLING (in a pocket)

CALLING (on a bed)

CALLING (at the park)
制作: 2021年
インクジェットプリント、つけ睫毛
会場: 東京都美術館
協力: 江戸東京たてもの園
Year: 2021
Inkjet print, false eyelashes
Location: Tokyo Metropolitan Art Museum
Cooperation: Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum
建築家・前川國男の自邸の室内風景を、銅板に映し撮影した4点組の写真作品。銅板につけ睫毛を付着させたものと、写真につけ睫毛を付着させたもの2枚を含み、イメージと物質を行き来する閉じた目蓋によって、眠りと覚醒を振幅するまどろみの感覚をもたらす。前川國男設計の東京都美術館で展示。
This is a set of four photographs of the interior landscape of architect Kunio Maekawa’s own house, projected onto copper plates. The closed eyelids, which move back and forth between image and matter, bring about a slumbering sensation that fluctuates between sleep and wakefulness. Exhibited at the Tokyo Metropolitan Art Museum designed by Kunio Maekawa.


制作: すべて2019年
インクジェットプリント
-「富士山展2.0」 Gallery MOMO(東京)で発表

彼(あるいは彼女)は富士山に登った/川口市郷土資料館

彼(あるいは彼女)は富士山に登った/木曽呂の富士塚

彼(あるいは彼女)は富士山に登った/川口銀座商店街
制作: 2015年
インクジェットプリント
撮影場所: 愛知県新城市 鳳来寺山
昭和10年6月の夜、鳳来寺山中でNHK名古屋放送局の人々は大きな集音器を闇夜に向けていた。その晩の実況放送がきっかけで、それまで仏法僧という鳥によるものだと信じられてきた鳴き声は、別の鳥-コノハズクの鳴き声であることが明らかになり、鳥類学史上大きな出来事となった。
現在、鳳来寺山では聴かれなくなったが、かつてこの山に響いていたコノハズクの声は特別な美しさをもっていた。それは、この山の地形や、頂付近にそびえる「鏡岩」と呼ばれる松脂岩のガラス質の成分が、その声を反響させ、絶妙な倍音を生み出していたためだと言われている。
作品は、もともとの聴く対象や聴かせる対象を欠き、時代や時間のすれ違うものたちから構成され、かつて山中で聴こえていた音への想像を促す。
※「見ることのかたわら」出展作品
会場では、昭和10年6月当時のラジオ放送の録音(岡田孝一氏所蔵)を流した。











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